【阪神JF2023】最新の予想オッズ! 人気の傾向や伏兵は?

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(C)Getty Images/Sporting News

2023年12月10日、阪神競馬場で阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ/芝1600m)が行われる。今回は週中時点での人気・オッズの予想を展望していく。アスコリピチェーノ、コラソンビート、サフィラ、ステレンボッシュ、ボンドガールらが出走を予定しているが、果たしてどの馬が人気上位に支持されるのだろうか。

各馬の実績やポテンシャル、血統構成などから気になるオッズを考察していく。

■阪神JFの日程、競馬場・コース

2023年12月10日(日曜) 5回阪神4日
第75回阪神ジュベナイルフィリーズGⅠ
2歳オープン(国際)牝(指定)馬齢
コース:1,600メートル(芝・右 外)
本賞金:6500,2600,1600,980,650万円

■最新予想オッズ・想定人気

ボンドガール 5.4
コラソンビート 6.5
サフィラ 8.1
アスコリピチェーノ 9.0
ステレンボッシュ 10.0
ルシフェル 10.7
キャットファイト 12.1
ナナオ 23.8
アトリウムチャペル 26.2
タガノエルピーダ 26.5
ドナベティ 26.7
カルチャーデイ 28.2
スプリングノヴァ 38.4
ビーグラッド 39.1
シカゴスティング 41.6
ブルーアイドガール 49.4
スウィープフィート 59.9
プシプシーナ 60.1
メイショウゴーフル 62.5
クイックバイオ 64.3
コスモディナー 79.3
ラヴァンダ 100.2
ヒヒーン 111.9
ミライテーラー 144.5
ニュージェネラル 155.7
テリオスルル 274.8

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■オッズ・人気予想考察

サウジアラビアロイヤルカップ2着のボンドガールが一番人気想定だ。

断然人気に推されたGⅢ・サウジアラビアRCでは出遅れ、道中は引っかかりっぱなし。道中の力んだ走りの影響から直線はあまり脚を使うことができず、後方から差されて2着という結果になった。牡馬混合重賞で好走したが、単勝オッズ1.4倍の馬の走りとしては不満が残った。

父ダイワメジャー、母コーステッド。ダノンベルーガ(父ハーツクライ)の半妹にあたる。ダノンベルーガは4歳となった現在も一線級で活躍しているが、勝利したのはデビューから2戦のみで、昨年の共同通信杯から勝ち星はない。現3歳の半姉コスタレイ(父ドゥラメンテ)今年の4月デビューで、勝利したのは今年8月。気性面に課題のある馬ではあるが、現時点で早熟ではなさそうだ。

兄の早熟、姉の気性難が出ている様子の同馬。早熟はこのレースにおいてプラスなので、現時点でマイナスどころか、むしろプラス材料である。ただ気性面に問題があると、レースにおいてマイナス材料になりかねない。このあたりは、当日のパドックや返し馬で判別したいところだ。昨年の1歳セレクトセールにて2億円以上で取引された高額馬。その取引額に見合った走りができるだろうか。

現在3連勝中で女王の座を狙うコラソンビートがどんな走りをするか。

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前走はGⅡ・京王杯2歳ステークスに出走。中団外目を追走し、直線はさらに外に出すとぐんぐん伸び、抜け出したオーキッドロマンスを差し切り。重賞初勝利をレコードタイムで飾った。3連勝はいずれも1400mで、新馬戦で3着に負けている1600mへの距離延長がカギとなる。また、4戦すべて右回りだったことや、初めての関西遠征と、人気上位ではあるが、課題をそれなりに抱えているタイプだ。

同馬は新種牡馬スワーヴリチャード産駒。スワーヴリチャードは2歳馬の種牡馬リーディング2位、新種牡馬に限ればリーディング種牡馬と好調だ。父の勢いのまま、娘が女王の座をつかむことができるか。

全兄サリオスに続き、サフィラが2歳GⅠ制覇に挑む。

前走アルテミスステークス(GⅢ)では中団追走。先に抜け出したチェルヴィニアには及ばなかったが、上がり2位の脚を使って2着に食い込んだ。未勝利戦を勝利後、関東遠征で挑んだ一戦だったが、最低限の賞金加算ができ、悪くない内容だっただろう。

チェルヴィニアは左後肢の違和感によりこのレースを回避した。出走していれば1番人気が予想される馬が不在で、混沌としてきた2歳女王決定戦。阪神競馬場もマイル戦も経験しているサフィラは、他馬よりプラス要素は多い。全兄サリオスは2歳GⅠの朝日杯フューチュリティステークス勝ち馬だ。半姉サラキアやサリエラも早いうちから勝ち上がっており、比較的仕上がり自体は早い血統。もちろん、能力があって古馬でも活躍してきた馬たちだ。そんな兄姉に続くことができるか。

無敗の3連勝で2歳女王をアスコリピチェーノが狙う。

GⅢ・新潟2歳ステークスは大外枠から外目の中団で折り合いをつけ、直線は馬場の4分どころを伸び逃げ馬をとらえ勝利した。マイルも攻略し、新馬戦で瞬発力も見せている。女王になれる資格は十分あるだろう。問題は初の右回りと関西への輸送。これはやってみなければわからないが、克服すれば女王の座には近づく。

半兄アスコルターレは阪神芝で2勝。半姉アスコルティアーモは関東馬で、東京よりは中山で力を発揮しているタイプだ。近親のタッチングスピーチも阪神のGⅡ・ローズステークス勝ち馬と、力のいる芝の競馬場で結果を残している血統。この馬の父はパワー型のダイワメジャーであることも踏まえると、阪神芝はさらに条件が良い可能性がある。

能力や血統面の後押しは問題ないはず。あとは、課題となっている右回りと輸送のクリアだけだ。

赤松賞勝ち馬ステレンボッシュが、一線級相手と初対戦だ。

前走の1勝クラス・赤松賞では中団の真ん中でごちゃつく場面もあったが、直線は馬群の外目から上がり最速の脚を使って勝利。近年ではシャインガーネットやアカイトリノムスメ、ナミュールなど、重賞やGⅠ勝ち馬も輩出している名物レースを制した。

父は今年の2歳リーディング種牡馬に立っているエピファネイア。母ブルークランズは一度も掲示板を外したことのない、安定した走りをしていた堅実派。コーナー問わずどこのコースでも好走し、直線急坂の有無も問わない馬だった。曾祖母はディープインパクトの母ウインドインハーヘアという血統で良血である。

牝馬で何頭もGⅠ馬を輩出している名伯楽・国枝栄調教師の管理馬。初の重賞挑戦など今回に向けての課題は少なくないが、期待は大きい。

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Sporting News Japan Staff Photo

日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。