【有馬記念2023】最新の予想オッズ! 人気の傾向や伏兵は?

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(C)Getty Images/Sporting News

2023年12月24日、中山競馬場で有馬記念(GⅠ/芝2500m)が行われる。今回は週中時点での人気・オッズの予想を展望していく。ジャスティンパレス、スターズオンアース、ソールオリエンス、タスティエーラ、ドウデュースらが出走を予定しているが、果たしてどの馬が人気上位に支持されるのだろうか。

各馬の実績やポテンシャル、血統構成などから気になるオッズを考察していく。

■有馬記念の日程、競馬場・コース

2023年12月24日(日曜) 5回中山8日
第68回有馬記念GⅠ
3歳以上 オープン(国際)(指定)定量
コース:2,500メートル(芝・右)
本賞金:50000,20000,12500,7500,5000万円

■最新予想オッズ・想定人気

スターズオンアース 4.5
タスティエーラ 5.1
ジャスティンパレス 6.3
ソールオリエンス 8.2
ドウデュース 11.6
スルーセブンシーズ 12.0
タイトルホルダー 13.6
ハーパー 21.4
ライラック 23.8
ドゥラエレーデ 36.0
シャフリヤール 36.0
プラダリア 36.7
ディープボンド 39.2
ブローザホーン 42.1
ヒートオンビート 52.0
ホウオウエミーズ 54.7
ウインマリリン 67.0
ディアスティマ 76.8
マテンロウレオ 82.3
アイアンバローズ 86.3

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■オッズ・人気予想考察

大混戦だが、スターズオンアースが1番人気想定だ。

前走のGⅠ・ジャパンカップでは、道中4番手を追走。直線はイクイノックスには遠く及ばなかったものの、馬群から抜け出したリバティアイランドを外から差さんとばかりの勢いで伸び3着に入った。挫跖でGⅠ・天皇賞(秋)を回避し、決して順調とは言えないローテーションだったが、3冠牝馬に迫った。やはり地力が高い馬だろう。

ベストは東京競馬場だろうが、前走のように中団前目の位置につけることができれば、直線の短い中山でも勝負になる。中山芝内回りと親和性のある阪神芝内回りでの好走もあり、不器用ではないこの馬であればこの舞台もこなそうだ。安定感は現役屈指。グランプリで久々の勝利を狙う。

今年のダービー馬タスティエーラが、年末の風物詩を飾るのか。

菊花賞(GⅠ)では普段より後ろ目、中団から立ち回ったが、勝ち馬ドゥレッツァをとらえきれず2着。勝ち馬の強さに屈した形だ。勝負どころで外に出せなかったが、比較的スムーズに進むことができた。日本ダービーからぶっつけで挑んだ点も、最後の伸び脚に影響したか。菊花賞から有馬記念のローテーションは好材料。なおかつ菊花賞2着は、昨年のボルドグフーシュと同じだ。

父サトノクラウンは力のいる芝が得意で、この馬も弥生賞(GⅡ)や皐月賞(GⅠ)で好走した。力のいる馬場は問題ない。母父マンハッタンカフェは2001年の勝ち馬だ。また、マンハッタンカフェが父や母父にいる馬は、非根幹距離に強い傾向にある。血統面の後押しもあるダービー馬が、日本競馬の大一番を締めくくる。

今年に入って飛躍したジャスティンパレスが、今年を勝利で締めくくるのか。

天皇賞(秋)では出遅れて後方2番手追走となったが、直線で一気の脚を見せた。勝ったイクイノックスには及ばなかったものの、上がり最速の脚を使って2着に入っている。ジャックドールが作った1000m通過57秒7のハイペースが功を奏した面もあるが、世界レコードの2000m戦で2着に入ったことでスピード能力も証明した。

昨年は7着だったが、当時はまだ力がつききっていなかった。今年は中距離以上で安定感を持つような馬に成長。有馬記念はタフでスタミナが問われやすいレースだ。スタミナはもちろん、スピードの持続力も身に着けたこの馬の存在は面白い。

皐月賞馬ソールオリエンスが、3歳世代から朝日を上らせるか。

菊花賞では道中中団から徐々に上がって行き、4コーナーの手ごたえも良く見えた。しかし、直線では伸びきれず3着。タスティエーラを勝負どころで封じたが、直線で伸びきれなかったあたり、この馬には3000mという距離が長かったのだろう。今回の距離短縮はこの馬にはプラスで、冬の力のいる芝もこの馬には問題ない。末脚が生きる流れになれば、この馬が一気に突っ込んできてもおかしくはない。マイル戦線で活躍したヴァンドギャルドの半弟だが、この馬は父がキタサンブラック。ヴァンドギャルドよりも距離が持ち、よりタフな馬場に対応できる。

中山の小回りのコーナリングには依然として不安が残る。ただ、それを有り余る能力があるのも事実。ソールオリエンスの馬名の意味はラテン語で「朝日」。暮れの中山で輝き、来年は「日出ずる国」の代表馬として活躍したいところだ。

主戦が戻ってきた昨年の日本ダービー馬ドウデュースが、今年の大一番で復活なるか。

ジャパンカップでは中団から上がり2位の脚を繰り出して4着。2走前の天皇賞(秋)では終始力みっぱなしで全く見せ場がなかったが、レース内容は大きく改善された。現在のこの馬に2500mは長いことが予想されるが、3走前の京都記念(GⅡ)では好位を追走して直線で突き放す走りを見せた。折り合うことができれば、機動力を生かして好位追走から好走を見せることができそうだ。

鞍上には武豊騎手が戻ってきたことは心強い。天皇賞(秋)当日の負傷で戦線離脱を強いられたが、前週に復帰。GⅠ・朝日杯フューチュリティステークスでは2着に入った。鞍上の状態に心配はいらない。千両役者が馬上に戻る秋3走目。機は熟した。いよいよこの馬の復活なるか。

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著者
Sporting News Japan Staff Photo

日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。