【MLB】大谷翔平がドジャースを選んだ理由|二刀流スーパースターにとって、トロントではなくLAだったわけ

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Shohei Ohtani
(Getty Images)

この数日間、大谷翔平のトロント・ブルージェイズ加入を匂わせる憶測が世間をにぎわせた。だが結局、大谷翔平は米国時間12月9日土曜日の午後、自身のInstagramを通じてロサンゼルス・ドジャース入りを報告した。

大谷が手にした記録破りの契約は10年間で総額7億ドル(約1015億円。1ドル=145円換算)。他の選手を大きく引き離して、大谷はMLB史上最高額の契約を手にすることとなった。

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ここでは、大谷がなぜ有力候補と言われたブルージェイズをはじめとしたチームではなく、ドジャース入りを決めたのかについて考えていきたい。

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大谷がドジャースと契約した理由

結局のところ、大谷がドジャースと契約した理由はとてもシンプルに思われる。ひとつは契約金額、もうひとつはロサンゼルスが大谷にとって慣れ親しんだエリアという事実だ。

大谷がMLB屈指のタレントであることは間違いなく、ドジャースはそれを手に入れるための巨額の投資を惜しまなかった。これが一つ目の理由だ。

そして、ドジャースであればこれまで6年間プレーしてきたロサンゼルス・エリアに残ることができ、大きな変化に直面する必要もなくなる。これが二つ目の理由だ。

もう一つ付け加えるなら、大谷はこれまでにも故障してきたが、引き続き二刀流でプレーし続ける意向を示しており、ドジャース側も二刀流を続けられるように考えている。これが三つ目として挙げられるだろう。

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「これは唯一無二で歴史的な選手のための、とてもユニークで歴史的な契約なんです」と、大谷のエージェント、ネズ・バレロ氏はロサンゼルス・タイムズの取材で語っている。「翔平はドジャースの一員となることを心から喜んでいて、今回のパートナーシップが始まることを心待ちにしている。この契約は、両者が長期間にわたって成功を収めていけるよう考え抜いた末に導き出した答えだ」

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大谷は米国時間12月9日土曜日、エンゼルスを離れ、来季はドジャースでプレーする事を自身のInstagram上で報告した。

大谷は、「常にチームにとってベストな選択すると約束するし、これからも最高の自分であり続けるために全力を注いでいく」と自身のInstagramにポストした。「現役生活最後の日までドジャースのため、そして野球界のために努力していきたいと思っている」

大谷はまた、最終決断に至るまでに想定以上の時間がかかった事を謝罪している。

「この6年間、自分をサポートしてくれたエンゼルスに関わる全ての人たち、ファン、そして今回の契約に関わってくれた全ての人に心からの感謝を伝えたい。とりわけ、好不調の波にかかわらず、自分を応援し続けてくれたエンゼルス・ファンのサポート、応援はかけがえのないものでした。エンゼルスで過ごした6年間は、心の中に永遠に刻み込まれるでしょう」

大谷翔平の個人成績

2度目のリーグMVPを獲得したばかりのMLB史上屈指の選手である大谷翔平の加入は、ドジャースにとって大きなプラスだ。

ただ、2023年シーズン終盤に肘関節尺側側副靱帯(UCL)を痛め、9月に手術を行ったため、2024年シーズンは投げることができない。即座に大活躍というわけにはいかないだろう。

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以下、大谷がMLBに移籍してからの個人成績だ。

大谷翔平の打撃成績

年度 チーム 試合数 打席数 得点 安打 打点 四球 三振 打率
2018 エンゼルス 114 326 59 93 61 37 102 .285
2019 エンゼルス 106 384 51 110 62 33 110 .286
2020 エンゼルス 46 153 23 29 24 22 50 .190
2021 エンゼルス 158 537 103 138 100 96 189 .257
2022 エンゼルス 157 586 90 160 95 72 161 .273
2023 エンゼルス 135 497 102 151 95 91 143 .304
キャリア   716 2,483 428 681 437 351 755 .274

大谷翔平の投手成績

年度 チーム 勝利 敗戦 防御率 先発 投球回数 与四球 奪三振
2018 エンゼルス 4 2 3.31 10 51.2 22 63
2020 エンゼルス 0 1 37.80 2 1.2 8 3
2021 エンゼルス 9 2 3.18 23 130.1 44 156
2022 エンゼルス 15 9 2.33 28 166.0 44 219
2023 エンゼルス 10 5 3.14 23 132.0 55 167
キャリア   38 19 3.01 86 481.2 173 608

注:2019年、大谷は肘の手術を受けたため登板していない 

※この記事はスポーティングニュース国際版の記事を翻訳し、日本向けに一部編集を加えたものとなります。
翻訳:石山修二(スポーティングニュース日本版)

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著者
石山修二 Shuji Ishiyama Photo

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター

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Crissy Froyd is a content producer at The Sporting News.