【阪神JF2023】予想・分析。好走率の下がる3つの消し条件とは?

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(C)Getty Images/Sporting News

2023年12月10日、阪神競馬場で阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ/芝1600m)が行われる。アスコリピチェーノ、キャットファイト、コラソンビート、サフィラ、ステレンボッシュらが出走を予定。今年はどんなレースが展開されるのか。

予想して馬券を買う上で、できるだけ点数を絞った方が回収率に繋がっていく。どんな馬を「消し」にすればいいのか。消し条件を洗い出すことで、馬券に不要な馬を削り、狙いたい馬によりフォーカスを当てて馬券を買うことができるだろう。

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今回は阪神JFの消し条件について分析していく。

■【予想】過去の傾向分析① 当日馬体重

2歳戦は過去のデータが当てはまりにくい傾向がある。なおかつ、今年は上位人気に支持されたであろうチェルヴィニアとボンドガールが出走回避。波乱の可能性が高まっていることを念頭に置いた方が良いだろう。

その中でまずは当日馬体重から考えていくが、基本的にはある程度馬格があった方が良い。460~498㎏の馬体重が好走レンジである。

一方、当日馬体重で消し材料を挙げていく場合、420㎏未満の馬となる。ただし、このままだと(1-0-0-19)。完全消し材料にはやや怖いところだ。唯一馬券に入った勝ち馬は2013年のレッドリヴェールで、GⅢ・札幌2歳ステークス勝ちのあった5番人気馬だった。

2015年5番人気9着だったキャンディバローズ(GⅢ・ファンタジーステークス勝利)の例もあるが、一応5番人気以内かつ重賞勝ち馬は消しに当てはめないことにする。つまり、6番人気以下で重賞未勝利の420㎏未満の馬を消しとする。

牝馬なので馬体が小さく出る馬の出走もあるが、波乱傾向と考えてもこのデータに当てはまる馬は消していきたいところだ。

■【予想】過去の傾向分析② キャリア

2歳重賞、特にGⅠはキャリアの浅い馬が有利な傾向にあるが、このレースも例に漏れない。過去10年でキャリア4戦の馬は(0-1-0-28)、キャリア5戦以上は(0-0-0-23)。4戦になると勝ち切れず、5戦以上になると馬券圏内もない。

また新馬戦勝利して挑んだ、キャリア1戦の馬は(0-1-0-13)。浅すぎるキャリアも厳しい傾向が出ている。その中で唯一の2着が昨年のシンリョクカ。今年は昨年のような圧倒的注目馬はいないものの、全体的に大混戦だ。キャリア1戦の馬が馬券に絡む可能性は低いが、今年は消しに当てはめないことにする。

基本的に狙うのはキャリア2戦か3戦の馬が良さそう。今年はキャリア4戦の馬も多く、消しに当てはまる馬は思い切って一気に消してみるのもありかもしれない。

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■【予想】過去の傾向分析③ 前走距離

各馬が様々な条件からこのレースに出走してくるが、距離延長組の成績は(3-1-4-75)に対し、距離短縮組は(2-1-1-10)。勝利数は距離延長組に分があるが、率でいえば距離短縮組の方が成績は良い。

距離延長で馬券に絡んだほとんどが、京王杯2歳ステークス(GⅡ)かファンタジーSからの臨戦だ。1勝クラス(旧500万円以下)から絡んだ馬は、2013年8番人気3着のフォーエバーモア(前走サフラン賞・東京芝1400m)と、2014年5番人気1着ショウナンアデラ(前走からまつ賞・東京芝1400m)。いずれも東京芝1400mの特別戦だった。近5年は1勝クラスの芝1400m以下からの出走で、馬券に絡んだ馬はいない。

2023年、東京芝1400mの1勝クラスの特別戦は組まれなかった。前走芝1400mは重賞組ではないと距離延長組では厳しい。今年はコスモディナーが前走クローバー賞(札幌芝1500m、オープン)から出走するが、前走芝1500mから出走した馬は2000年以降出走がない。今回の距離延長データに組み込まないこととする。

距離短縮組で馬券に絡んだ馬は2013年5番人気1着レッドリヴェール(札幌2歳S)、2016年1番人気1着ソウルスターリング(オープン・アイビーステークス)、2018年2番人気1着クロノジェネシス(アイビーS)、昨年10番人気3着ドゥアイズ(札幌2歳S)の4頭。現在リステッドのアイビーSがあるので、必ずしも重賞でなくともよいが、未勝利や1勝クラスを経て挑んだ組は厳しいといえるだろう。

これらのデータに該当している馬が直ちに「消し」というわけではないが、注意は必要だ。消しデータをかき消すほど能力が抜きん出ていると判断するか、好走条件に合致しているかを見極めて馬券の購入につなげていく必要がありそうだ。

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Sporting News Japan Staff Photo

日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。