【朝日杯FS2023】最新の予想オッズ! 人気の傾向や伏兵は?

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2023年12月17日、阪神競馬場で朝日杯FS(GⅠ/芝1600m)が行われる。今回は週中時点での人気・オッズの予想を展望していく。エコロヴァルツ、シュトラウス、ジャンタルマンタル、セットアップ、ダノンマッキンリーらが出走を予定しているが、果たしてどの馬が人気上位に支持されるのだろうか。

各馬の実績やポテンシャル、血統構成などから気になるオッズを考察していく。

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■朝日杯FSの日程、競馬場・コース

2023年12月17日(日曜) 5回阪神6日
第75回朝日杯フューチュリティステークスGⅠ
2歳オープン(国際)牡・牝(指定)馬齢
コース:1,600メートル(芝・右 外)
本賞金:7000,2800,1800,1100,700万円

■最新予想オッズ・想定人気

ダノンマッキンリー    3.3
ジャンタルマンタル    4.5
シュトラウス        4.6
セットアップ    12.6
エコロヴァルツ    13.4
エンヤラヴフェイス    19.4
ジューンテイク    29.4
オーサムストローク    30.0
タガノエルピーダ    30.1
ナムラフッカー    30.6
ナイトスラッガー    31.7
ミルテンベルク    35.6
サトミノキラリ    39.0
クリーンエア    63.3
スウィープフィート    64.9
バンドシェル    74.1
タガノデュード    80.4
タイキヴァンクール    83.1
アスクワンタイム    84.8

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■オッズ・人気予想考察

秋明菊賞勝ち馬のダノンマッキンリーが1番人気想定だ。

前走秋明菊賞はゲートが開く直前にうるさいしぐさを見せ、出遅れて後方からの競馬。道中では比較的折り合いの付いた走りを見せた。直線で馬群の外目から一気に差し切り、2着に2馬身半差をつけて勝利している。勝ち時計も良く、内容もデビュー戦からかなり良化。川田将雅騎手が、かなり工夫したレース運びでもあった。ただし、今回は川田将雅騎手がジャンダルマンタルに騎乗予定。C.ルメール騎手に乗り替わりとなる。トップジョッキーであるため大きく心配する必要はないが、本来ならばダノックスの有力馬には川田騎手が騎乗する組み合わせ。その点はやや気がかりではある。

デビュー3戦目でマイルのGⅠを挑む場合、本来なら1400mの新馬戦から2走目で距離延長させるのが一般的。また、陣営もマイルはやや長いと認識している様子もある。だが馬自体はレースごとに成長しているので、全く意に介せず好走する可能性もある。さて、どんな結果になるだろうか。

デイリー杯2歳ステークス勝ち馬ジャンタルマンタルが、早めに抜け出して押し切るだろうか。

前走のGⅡ・デイリー杯2歳Sでは、内枠から3番手追走で直線を迎えると、馬場の最内を伸びて2着に2馬身差をつけて勝利した。鞍上だった鮫島克駿騎手は自信があったようで、デビュー前から大きいところを取れると思っていたそうだ。

ただ、今回は無慈悲にも川田騎手に乗り替わる。川田騎手が主戦を務めるダノックスの有力馬がいるにもかかわらず乗り替わる点は、競馬の残酷さであり、鮫島騎手には残念としか思えない。だが、馬はデビュー前から期待されており、順調にステップアップ。レースぶり自体はスタートに難もなければ、折り合いに不安もなく、完成度が高い。瞬発力はそれほどではないが、この時期の阪神競馬場の馬場は瞬発力より持続力を求める馬場になりやすい。今年もそのような馬場になれば、3連勝も見えてくるだろう。

東京スポーツ杯2歳ステークス勝ち馬シュトラウスがどんな走りを見せるのか。

前走のGⅡ・東京スポーツ杯2歳Sは、3番手追走で直線を向き、残り150mで前に出て押し切り勝利した。道中はペースが速かったこともあったが、なんとか3番手で我慢しているというものだった。レース後、鞍上だったJ.モレイラ騎手は「コントロールしづらいが、ペースが速くて助かった」とコメント。折り合い難なのが課題の馬だ。モレイラ騎手もこの馬の気性難には苦労しており、2走前はC.ルメール騎手が鞍上も完全に折り合いを欠いた。名手2人をもってしても手を焼いている。

父モーリス、母ブルーメンブラットという血統。母がGⅠ・マイルチャンピオンシップ勝ち馬で、1600mは最適距離。能力はここでも上位クラスで、あとはペースと折り合いが課題となる。今回はT.マーカンド騎手が鞍上予定だが、果たしてイギリスの若手有望株はこの馬をコントロールできるのだろうか。

北海道組からはセットアップが有力な1頭か。

前走札幌2歳ステークスではこれまで同様逃げの競馬に持ち込み、終始セーフティーリード。2着に4馬身差をつけてGⅢ勝ちを飾った。洋芝の稍重馬場で発表よりも重い印象があった中、まずまずのペースで逃げを打ち上がり最速でまとめた。着差がつくのは当然だろう。

その後レース間隔を開けたのは元々の予定通り。未勝利から中1週で札幌2歳Sを走っており、ここで余裕のあるローテーションを取れたのはプラスといえる。今回も逃げを打つのだろうが、逃げた場合、この馬のペース次第でレースの質が大きく変わりそうだ。もちろん逃げ切りもあるだろう。先週の阪神競馬場は温度が高かったこともあったが、馬場状態が良く、逃げ切りも見られた。同様の馬場状態ならば面白い存在だ。

4ヵ月ぶりの実戦となるエコロヴァルツが、休み明けのハンデを吹き飛ばすか。

前走のコスモス賞は、序盤は2番手追走。向こう正面でスピードの違いで外からハナに立つと、4コーナーで後続との差はつまるものの、直線で再び突き放した。2着に6馬身差をつける圧勝で2連勝を飾っている。この時の2着コスモディナーは連闘でクローバー賞に出走し勝利。2歳牝馬GⅠの阪神ジュベナイルフィリーズにも出走している。コスモス賞の勝ちタイム1分48秒8は、2歳夏の時計としては優秀だった。

そこから4ヵ月ぶりの今回。騎乗予定の武豊騎手は負傷離脱中で、先週に調教騎乗再開した。当週から実戦復帰予定で、状態面が気になる。この馬自身も一線級と戦っておらず、休み明けでいきなりGⅠでは、荷が重いか。ただ、デビューから2連勝は力がなければできる芸当ではない。休養期間にさらなるレベルアップができていれば、アッと驚かす場面があるだろう。

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著者
Sporting News Japan Staff Photo

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