【全文書き起こし】大谷翔平ドジャース入団記者会見 質疑応答「心より嬉しく思うと同時に、今すごく興奮しています」

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Shohei Ohtani Dodgers Press Conference 121423 大谷翔平ドジャース入団会見
(AFP/Jiji Press)

MLBロサンゼルス・エンゼルスからロサンゼルス・ドジャースに移籍した大谷翔平が12月15日(現地14日)、ドジャースタジアム(米国カリフォルニア州ロサンゼルス)で入団記者会見を行なった。

ここでは会見での質疑応答の内容を全文書き起こしでお伝えする。

※会見は日本語、英語いずれも水原一平氏の通訳を挟みながら進行された。以下、質問部分は概要。

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大谷翔平ドジャース入団記者会見の質疑応答

大谷:皆さん、本日はお集まりいただき、ありがとうございます。

まず最初にこのような機会をいただき、今回選手としての自分を信じてくださったロサンゼルス・ドジャースのチームの皆さん、特に(オーナーの)マーク・ウォルター、(編成本部長の)アンドリュー・フリードマン、スタン・キャステン、ブランドン・ゴーム、デイブ・ロバーツ、この5人には本当に感謝しています。ありがとうございます。

そして、わたしにメジャーリーガーとしての最初のチャンスを与えてくださったエンゼルスの皆さん、本当に今振り返っても素晴らしく大切で忘れられない、そんな6年間を、そんな思い出をありがとうございました。

また今回のFAに際しまして、本当に多くの方とお話をさせていただきました。その他の球団も含めた球団関係者のすべての皆さんに心より感謝を申し上げます。

明確な勝利を目指すビジョンと豊富な球団の歴史を持つこのロサンゼルス・ドジャースの一員になれることを今、心より嬉しく思うと同時に、今すごく興奮しています。

最後に日々お世話になっているエージェントのネズ・バレルをはじめCAA(Creative Artists Agency)の皆さん、そしていつも遠く日本から温かい声援を送ってくださるファンの皆さん、本当にありがとうございます。

今日は質疑応答を交えながら、そうした方々に少しでも日々の感謝の気持ちを伝えれたらなと思っています。よろしくお願いします。

――ドジャース入団を決めたのはいつ? ドジャースに決めた一番の要因は?

大谷:ドジャースにお願いしますという、契約をしますという決断を伝える前の日の夜というか、発表したのは次の日(現地12月9日)のお昼なので、その前の晩ですかね。

あとは決断理由ですか? 決断理由? 決断理由に関しましては、これが一つというわけではなくて、本当に交渉させていただいた全ての球団の皆さんと話をさせていただいて、本当にどの球団も素晴らしかったですし、ただ何球団誘いをいただいても答えれる、イエスと答えれる球団は一つしかないので、そこに対して自分が最終的にここでプレーしたいなという気持ちに素直に従った結果かなという感じはします。

――初めてこの場に来て、この報道陣を見て思ったことは? ここにいる皆が抱いている期待を理解している?

大谷:嬉しく思うとともに、報道陣の方しか今日はいないと聞いていたので予想より多くてちょっと今はびっくりしています。

(※「本当にメディアだけだよ。君はそれだけ人気者ってことだ」との声)

――9月に受けた手術がトミージョン手術だったと発表しなかった理由は? 交渉を有利に進めるためだった?

大谷:最初の段階でどういう手術になるのかっていうのを、まずドクターも含めてどういう風になるのかっていうのを決めなくてはいけなかったので、発表の段階でそれが決まっていなかったのが一番かなと思います。

――2回目のトミージョン手術で間違いない?

大谷:そうですね。ただまあその、なんていうんですかね、術式が前回と違かったりというか、前回とはまた違うので、そこをどういう風に表現するかというのは、僕はもちろん専門外なところなので、そこはドクターの方が詳しいかなと思います。

――契約の形態について、後払いのパーセンテージを大きくしたのは翔平のアイデア? 他のチームでも同じことをしたいと考えていた?

大谷:そうですね、もともと後払いというのはどの選手も大型契約になると付くものなので、そのパーセンテージについては選手に一任するというところではありますし、そこを含めて自分が今受け取れる金額を我慢してペイロール(チーム年俸総額)に柔軟性を持たせれるのであれば僕は全然後払いでいいです、というのが始まりですかね。

あと他球団の契約に関しては、今も他の選手の交渉もしている最中だと思うので、僕の口から具体的な球団名だったりとか、交渉の内容に関してはあんまり言うことができない、この場で言うことができないというのはあるかと思います。

――今回の契約をするにあたって、勝つこと、ワールドシリーズ制覇の可能性の優先順位は?

大谷:僕自身の優先順位はもちろん契約形態から分かるように一番上のところではあるので、野球選手としてあとどれくらいできるかは正直誰もわからないですし、勝つことっていうのが今僕にとって一番大事かなと思います。

――金曜日(現地12月8日)の時点ではまだどのチームに行くか決めてなかった? その時点でどのチームを検討していた? 最後の決め手は?

大谷:何球団っていうのは、僕の口からこの場で言っていいのかわからないのでそこは差し控えさせていただくというのと、先ほども言った通り、ドジャースがこれを持っているからというよりかは…そうですね、なんて言うんですかね。心に残っている言葉としてオーナーの方、マーク・ウォルターさんも含めて、この10年間、ドジャースが経験してきた10年間を彼らは全く成功だと思っていないということはおっしゃられていたので、それだけ勝ちたいという意志がみんな強いんだなというのは心に残ったかなと思います。

――勝利への明確なビジョンと言っていたが、勝つために一番大切なことは何?

大谷:一番大事なのはやっぱり全員が勝ちに、同じ方向を向いているということが大事だと思うので、オーナーグループもそうですし、フロントの皆さんもそうですし、もちろんチームメイト、ファンの皆さんもそうですし、みんながそこに向かっていることが一番大事だと思います。

――世界一という目標を持っていると思うが、ドジャースで世界一の選手になること、どういう選手像をイメージを抱いているか?

大谷:まず優勝することを目指しながら、そのところで欠かせなかったと言われる存在にまずはやっぱりなりたいですし、そういう期待を込めた契約だ思うので、そこの期待に応えれるように今後も全力で頑張っていきたいなと思っています

――MVP発表の時から世界のみんなが知りたがっていると思うが、愛犬の名前は? ドジャー? ウォーカー?

大谷:『デコピン』っていうんですけど、こっちの人にはあまり、その、発音的に難しいというか、あれなので…というか元の名前が『デコイ』(Decoy)というので、こちらの人に説明するときは呼びやすいデコイという風に紹介しています。

――来季は打者に専念となるが開幕に間に合うのか? 今年より素晴らしい成績への期待があると思うが、その思いは? デコピンの名前の由来は?

大谷:バッティングのほうは今もうドライスイング、素振りのほうを始めているので、概ね予定通りにまず来ている、若干早いくらいな感じで来ているので、十分開幕に間に合うんじゃないかと思うので、スプリングトレーニングでしっかりゲームに入れる準備ができていれば、開幕に十分間に合うんじゃないかなという感じはしますね。

由来に関しては、さっきも言いましたけど、もともとデコイという名前があったのでそれに近い感じで選びました

――6年前エンゼルスに入ったときの気持ちとと今の気持ちに違いはあるか?

大谷:全体的な気持ちとしては変わってないですね、常に挑戦したいなと思ってますし、ここに、ドジャースでお世話になると決めたあとも、そこに対してのチャレンジだと思っているので。ただ来るということは去るチームもありますし、日本でいえば(北海道日本ハム)ファイターズでしたし、今回はエンゼルスを去りましたけど、そこの寂しさというのもやはり心の中にあるというのは事実かなと思います。

――契約の中に、マーク・ウォルターやアンドリュー・フリードマンがチームを去った場合にオプトアウトできる条項を入れたが、どれだけ重要だった?

大谷:先ほども言った通り、みんなが同じ方向を向いているのが大事だと思っているので、ロサンゼルス・ドジャースに入団すると同時にメインのこの二方と契約するという形ですし、そこがもし崩れるのであればこの契約自体も崩れることになるな、そういう契約かなと思います。

――ドジャースのファンについて知っていることは? 日系アメリカ人、アジア系アメリカ人の多いロサンゼルスでプレーするのはどんな感じ?

大谷:そうですね、僕は今回入団する、してから知ることのほうが多いだろうなと思いますし、今のところはメジャーリーグでプレーして各球場も行ってますけど、各チームのファンの方がこういう気質なんだなというのは感じますし、野球に関して熱狂的だなというか。まあエンゼルスタジアムもそうですけど、毎回青いユニフォームを着た方々がいっぱい球場にいらっしゃるので、そういうのを見ると熱があるな、ファンの方が熱があるなというのは感じています。

MLB公式YouTubeによるライブ中継アーカイブ

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著者
及川卓磨 Takuma Oikawa Photo

スポーティングニュース日本版編集長

石山修二 Shuji Ishiyama Photo

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター