「マネー」の異名を持つフロイド・メイウェザーの生涯収益とは? 今回のデジ戦でいくら稼ぐ?

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日本時間11月14日未明に、英人気YouTuber・デジとエキシビションマッチを戦うフロイド・メイウェザー。「マネー」の異名通り、現役時代から大金を稼ぎ出してきた。そんなレジェンドの純資産やキャリアで稼いだ収益、今回のデジ戦でいくら稼ぐのか。さらにはSNSへの影響力、寄付などについて、本誌ダニエル・ヤノフスキー(Daniel Yanofsky)記者が伝える。

今年はハイペースに計3試合でしっかり稼ぐメイウェザー

リング上でのフロイド・メイウェザーは超技巧派のボクシングマジシャンだった。それ以外の場面では、影響力を持つビジネスマンとして知られる。1996年にプロデビューを果たしたメイウェザーは複数の階級で世界王座を獲得し、50勝無敗で引退した。メイウェザーは現役時代から自身のボクシングキャリアをビジネスとして運営し、莫大な利益を上げてきた。 

「マネー」は現在、エキシビションマッチをビジネスの軸にしている。2018年末のキックボクサー・那須川天心との一戦以降、米人気YouTuberのローガン・ポール、元トレーニングパートナーのドン・ムーア、MMAファイターの朝倉未来と対戦したメイウェザーは、11月13日(日本時間14日)にドバイの地で、英国人YouTuberのデジと戦う。 この試合で今年3戦目となっており、現役時代以上にハイペースで稼いでいる。

スポーティングニュースは、「マネー」ことメイウェザーがどのようにして巨額の財産を築き上げ、世界で最も裕福で影響力のあるアスリートたちのなかで、どのような立場にあるのかを調査した。

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メイウェザーの純資産:マネーと呼ばれた男はいくら稼いだのか

セレブ資産情報サイト『Celebrity Net Worth』によると、現在メイウェザーは約4億5000万ドル(1ドル約146円のレートで約654億6400万円)の資産を有しているという。これまでボクシングの内外でのキャリア収入は、合計で約11億ドル(約1606億円)にのぼるとされる。

さらにスポーツメディア『Essentially Sports』によると、メイウェザーは彼が取り組んでいる不動産プロジェクトのおかげで約20億ドルを稼ぐことが予想されている。 

なお、今回の対戦相手デジも登録者数約1070万人を誇る英国人人気YouTuberとして知られており、その純資産は、セレブ資産情報サイト『Wealthy Gorilla』によると500万ドル(約7億3100万円)とされる。YouTube、ボクシングに加えて、ヒップホップの世界でも成功している兄KSIは2500万ドル(約36億5700万円)だという。

メイウェザーのキャリア収益

2010年代後半の時点で、メイウェザーは多額の資産を有していることで知られていた。これらの資産には自身の試合におけるPPV(ペイパービュー)収益が含まれている(以下、各試合それぞれの実施年のドル円平均相場で換算)。 

メイウェザーは、『The Sports Daily』によると、2012年にミゲル・コット戦において約4500万ドル(約36億3700万円)を稼いだ。2013年の「カネロ」ことサウル・アルバレスとの試合では約7300万ドル(約72億円)を稼ぎ、2017年のコナー・マクレガー戦で開示されたメイウェザーの取り分は、約1億ドル(約113億1900万円)と言われている。 

引退後は、2018年末の那須川天心とのエキシビションマッチでは、試合時間わずか139秒で900万ドル(約10億300万円)を手にした。2021年のローガン・ポールとのエキシビション戦においては、メイウェザーは基本給1000万ドルと50%のPPV売上を保証されたと報じられた。結果的にメイウェザーは、およそ1億ドル(約110億8000万円)を稼いだと自慢した。

今年5月のアブダビでのドン・ムーア戦では、PPV売上の約80%を確保。総額は約5000~6000万ドル(2022年5月の相場で約64億7150万円〜77億6580万円)におよんだ。この試合に関してはボクシングWebメディア『Fight Hype』にメイウェザー自身が語ったところによると、この試合の発表記者会見に出席しただけで100万ドル(約1億2900万円)を稼いだと明かしている。

SportsKeeda』によると、9月25日に日本で行われた朝倉未来との試合で約2000〜3000万ドルを稼いだとされる。

メイウェザー vs. デジのファイトマネー:今回メイウェザーはいくら稼ぐ? 

今回のメイウェザー vs. デジ戦の舞台となるイベント『Global Titans』のCEOであるウダイ・シン氏は『Insider』の取材に対し、メイウェザーはこの試合で2500万ドルから3000万ドル(1ドル約146円のレートで約36億7000万円〜44億円)を稼ぐ可能性があると語った。余談だが、メイウェザーには、デジとのエキシビションマッチのアイデアを話し合う電話会談だけで100万ドルが支払われたという。

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メイウェザーの広告契約・スポンサー 

メイウェザーは、他企業の広告塔になることは少ないが、最近、彼はスイスの高級時計会社ウブロと契約を結んだ。また、メイウェザーはカガウ(アラブ首長国連邦の高級宝飾品店)のジュエリーを身に着けていることでも知られている。一方で、自身のボクシングプロモート会社である『TMTプロモーション』や同名ブランドのアパレル事業の宣伝には余念がない。

メイウェザーのソーシャルメディアへの影響力

フロイド・メイウェザーは、引退後も世界で最も注目されているアスリートのひとりだ。Facebookで1500万人、Twitterで780万人、Instagramで2800万人以上のフォロワーを抱えている。 

メイウェザーと慈善団体との関わり

Essentially Sports』によるとメイウェザーは、小児難病者の支援に取り組む「Make-A-Wish Foundation」や、難病のデシュンヌ型筋ジストロフィー患者支援の「Cure Duchenne」などの慈善団体に寄付を行っている。

2009年にはラスベガスの若者や貧困者の支援のため、フロイド・メイウェザー・ジュニア財団を設立した。同財団は、「コミュニティの同盟に力を与え、若者のリーダーシップに影響を与え、健康とウェルネスを促進し、健全なコミュニティをもたらす環境の開発、起業家精神、教育を通じて家族の基盤を強化する」ために創設された。

メイウェザー自身、ボクシングトレーナーの傍らドラッグを売る父を持ち、幼少の頃は貧困と薬物汚染された劣悪な家庭環境のなかで育っており、苦難の環境に立つ人々に対し、富の還元を行っている。

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※本記事は、本誌英語記事(著者Daniel Yanofsky)を翻訳、再編集のうえ、追加情報を加えた日本版記事となる。

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著者
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Daniel Yanofsky is a combat sports editor at The Sporting News.