大谷翔平の移籍先は? 契約の可能性がある15チームをランキング

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Shohei Ohtani
(Getty Images/SN Illustration)

大谷翔平が公式にフリーエージェントとなり、どのチームとも契約できるようになった。ワールドシリーズ終了から5日が経って、ようやく門戸が開かれた。ただし、MLB史上最大の移籍の決定まではまだしばらく時間がかかりそうだ。

なぜなら、周知の通り、世界的なアイコンである二刀流スーパースターに次の10年を託したいと願うチームはあまりにも多く、その去就の決着にはあまりにも多くの時間がかかるからだ。今週のGMミーティングでも大谷はもちろん大きな話題になるだろう。代理人のネズ・バレロ氏は各チームから公式な最初のアプローチに耳を傾けることになる。

このオフシーズンは特に噂が膨らむだろう。毎週のように巨大な数字が飛び交い、ウィンター・ミーティングが近づくにつれ、それは毎日のことになるだろう。

筆者は大谷の行方に並々ならぬ関心を抱いている。なぜなら、それは大谷翔平だからだ。もし彼が周囲を驚かせるような決断をしても、私は驚かない。

大谷に見合う金額を出せるのは2、3チームほどしかないと人々は考えているが、彼のキャリアを見てきた私は別の考えを持っている。大谷は「普通の」金銭的モチベーションでは動かないのではないだろうか。短慮だと思うかもしれないが、大谷にとっては、金額ではなく、勝利こそがもっと大切なのではないか。

2017年のことを思い出してほしい。23歳の大谷は大金を捨てて日本を離れた。包括的労使協定(CBA)の規定によって、25歳未満の選手は「海外アマチュア」の扱いを受けていた。チームが海外選手に払える金額には上限があり、オープンな市場は存在しなかったのだ。金額で落札することはなかった。

何よりも大谷は最高のレベルで競うことを望んだのだ。それこそが最優先事項であり、金銭は問題ではなかった。だからこそ、大谷は25歳になるのを待たず、23歳で日本を離れたのだ。今では大谷は巨大な報酬を手にしている。ロサンゼルス・エンゼルスから受け取る選手報酬に加えて、数多くの企業と莫大なスポンサー契約を結んでいるのだ。それなのに、突然、大谷が金銭を追い求めるようになるだろうか。それこそ筋が通らない考え方だろう。

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大谷翔平がフリーエージェント契約に求めるものは何か

筆者の考えはこうだ。大谷の優先事項の90%はこれから毎年ワールドシリーズのタイトルを争えるチームを選ぶことで、残りの10%がMLB史上最高額報酬を受け取る選手になることだろう。リーグの半分を占めるチームは、大谷を獲得できるなら、それだけの金額を喜んで払うだろう。現在はマイク・トラウトが4億2,600万ドル(約639億円、以下すべて1ドル150円の為替レートで計算)の契約で最高位にある。大谷はなによりも勝利に飢えている。たとえば、ニューヨーク・ヤンキースからの5億5,000万ドル(約825億円)よりアトランタ・ブレーブスからの4億5,000万ドル(約675億円)を選ぶだろう。

大金を支払う準備があり、かつ勝利を求めるチームは多い。大金を使うことはチームの競争力を強めるためだからだ。ときにはその通りに物事が進まないこともある。ワールドシリーズ覇者のテキサス・レンジャーズはしばしば振るわないシーズンを送ってきた。サンディエゴ・パドレスとニューヨーク・メッツもそうだ。そして何よりもエンゼルスが長年低迷している。WBCで日本が優勝したときとまさに対照的だ。トラウトを三振に斬ったあのラストシーンで見せた大谷の表情は私の頭にこびりついている。大谷が将来性に乏しいチームを選ぶとは思えない。
 

 

そして忘れてはならない別の側面もある。巨額の契約が予想されることの理由は競技面での理由だけではない。大谷がチームにもたらす経済的効果もまた大きな要素なのである。

大谷と契約することは、すなわち、そのチームがかつて存在しなかった収入源を手に入れることでもある。大谷は世界的規模で市場価値がある。これまでのどの選手より、あのイチローでさえ持っていなかった価値である。仮に大谷の力が衰えることや、あるいは長期間の故障欠場が契約期間中に起きたとしても、チームにとっては最終的には金銭的な損はない。大谷と終身契約を結ぶためなら、MLBのどのチームを最低ラインの4億ドル(約600億円)は払うだろう。

大谷獲得レースのチームを見ていこう。ネタばらしをすると、エンゼルスは含まれていない。プレーオフから見放されたチームにこれ以上在籍することを大谷が選ぶはずがないからだ。もちろんそのようなことは公言しないだろうが。大谷獲得のチャンスがある全30チームを筆者の考えでランキングすると以下のようになる。

30. オークランド・アスレチックス
29. ロサンゼルス・エンゼルス

やはりやめよう。ここでは可能性がある15チームに話を絞ろう。チャンスが大きい順に並べてある。

大谷翔平と契約が可能なチーム

①:ロサンゼルス・ドジャース

4億ドル(約600億円)を支払えるか

もちろん、イエスだ。

入札競争に勝てるか

もちろん、イエスだ。

10シーズン強豪チームでいられるか

もちろん、イエスだ。 ドジャースは優れた組織を作り上げた。野球界最大のスターたちと契約することができる収益力と若い選手たちをスターに育成するファーム・システムを兼ね備えている。多くの面で2023年はこのチームには不運が重なった。昨オフシーズンでは大物選手の獲得に失敗し、シーズン中は(そして春季キャンプ中も)中心選手に故障者が相次いだ。それでもドジャースはシーズン100勝を挙げたのだ。素晴らしいチーム経営だ。ボビー・ミラー、ライアン・ペピオット、ギャビン・ストーン、そしてエメット・シーハンといった若い投手たちが台頭した。ファーム・システムも相変わらず充実している。

大谷獲得のチャンス

ドジャースは大谷獲得の最有力候補だ。それは驚くべきことではない。紙上の計算では、ドジャースは支払い能力及びワールドシリーズ進出可能性の両面でトップにあるからだ。下のような先発ラインアップを想像してほしい。

1. ムーキー・ベッツ
2. 大谷翔平
3. フレディー・フリーマン

そして投手大谷の名前もここに入るのだ。

Julio Rodriguez
(Getty Images)

②:シアトル・マリナーズ

4億ドル(約600億円)を支払えるか

もちろん、イエスだ。

入札競争に勝てるか

難しいかもしれないが、有力候補ではある。

10シーズン強豪でいられるか

条件付きでイエスだ。このチームにはまだ足りない部分が残っている。フリオ・ロドリゲスというチームの顔は手に入れた。大谷がラインアップに加われば、左右の強打者コンビが誕生する。先発投手陣も充実しており、あと数年は安泰だろう。エンゼルスのように先発ローテーションが頻繁に入れ替わるような状況にはならない。2023年のマリナーズは4人の投手が最低25試合以上に先発登板し、その全員が防御率4.32 以下だったのだ。大谷がエンゼルスで過ごした5シーズン(短縮された2020年シーズンを除く)で、その2つを達成した投手は6人しかいない。しかもそのひとりは大谷自身なのだ。

大谷獲得のチャンス

入札競争になると厳しいだろう。それでも有力候補には違いない。さらに厳しい要素は、このチームは未だにワールドシリーズに進出したことがない点だ。大谷はオフシーズンをシアトルで過ごしたことがあると報じられている。馴染みがある土地であることに加えて、イチローと同じチームでプレイができること、チームを初めてのタイトルに導けるかもしれないことは魅力にはなるはずだ。

③:テキサス・レンジャーズ

4億ドル(約600億円)を支払えるか

もちろん、イエスだ。 

入札競争に勝てるか

間違いない。ワールドシリーズ制覇はこのチームに大きなボーナス収益をもたらした。

10シーズン強豪でいられるか

これも間違いない。コーリー・シーガーとマーカス・セミエンは長期契約を結んでおり、エヴァン・カーターとジョシュ・ヤンはキャリアを開始したばかりだ。そしてフロント・オフィスはフリーエージェントでの補強に積極的だ。

大谷獲得のチャンス

1か月前と比べてチャンスは大きくなっている。ワールドシリーズ制覇のインパクトは大きい。大谷を獲得しても、それは驚くべきことではない。

④フィラデルフィア・フィリーズ

4億ドル(約600億円)を支払えるか

もちろん、イエスだ。

入札競争に勝てるか

間違いない。とくにナショナル・リーグ・チャンピオンシップ・シリーズでの悲劇的な敗退の後では。

10シーズン強豪でいられるか

イエスだ。ファーム・システムの評価はあまり高くないが(30チーム中20位付近にいる)、それでも楽しみな有望株選手が数人いる。ブライス・ハーパーとトレイ・ターナーのコンビは長期契約を結んでおり、。J.T. リアルミュート、カイル・シュワーバー、ニック・カステヤノス、アレック・ボームといった中心選手もあと数年はチームに残る。そしてデーブ・ドンブロウスキー球団社長とオーナーのジョン・ミドルトン氏は大物選手のために大金を払う意思がある。大谷獲得を早々に諦めるとは思えない。

大谷獲得のチャンス

大谷とフィリーズを絡めた噂はあまり聞こえてこない。しかし、ハーパーがミドルトン氏に「大谷を獲ろう。私が最初に話してみてもいいよ」と持ち掛ける場面を想像することは難しくない。あるいはそのおかげで状況が急転するかもしれない。

⑤:アトランタ・ブレーブス

4億ドル(約600億円)を支払えるか

もちろん、イエスだ。

入札競争に勝てるか

厳しいだろう。

10シーズン強豪でいられるか

間違いない。どのチームよりその可能性は大きい(将来性でブレーブスに迫るチームすらいないかもしれない)。ロナルド・アクーニャ・ジュニア、オースティン・ライリー、スペンサー・ストライダー、マイケル・ハリス2世、マット・オルソン、オジー・アビーズ、ショーン・マーフィーは全員が最低でも2027年まで契約が残っているのだ。ここに大谷が加わること、そしてアクーニャ、大谷、ライリー、オルソンと続く上位打線、さらにはこの強力なラインアップにフリーエージェント市場から投手が加わることを想像しよう。

大谷獲得のチャンス

ブレーブスは大谷が金額を優先させないフリーエージェント戦略を取るかどうかを試すリトマス試験になり得る。もし大谷が負け続けるエンゼルスとは真逆の環境を心から望んでいるとすれば、ブレーブスは真剣に考慮されるはずだからだ。

⑥:ニューヨーク・メッツ

4億ドル(約600億円)を支払えるか

もちろん、イエスだ。

入札競争に勝てるか

あのオーナーを見ればそれは間違いない。

10シーズン強豪でいられるか

まさにその途上にある。2023年シーズンはまぎれもない悲劇だった。ピート・アロンソは2024年シーズン終了後にフリーエージェントになる。このチーム生え抜きの強打者の去就は不明だ。フランシスコ・アルバレスとブレティ・バティの2人の有望株選手がメジャーデビューをはたしたが、リーグを騒がせるほどの活躍は見せなかった(アルバレスは25本の本塁打と95 OPS+を記録したが)。ファーム・システムにはまだ多くの才能ある選手がメジャー昇格をはたせないでいる。オーナーのスティーブ・コーエン氏はマイナーリーグ改革に乗り出すことを表明している。

大谷獲得のチャンス

コーエン氏は支払い能力では誰にも負けない。それだけは確信をもって言える。最大の疑問となるのは、はたしてチームが次の10年で球団史上最大の成功を目指していると大谷を説得できるかどうかだ。それは容易なことではない。

⑦:シカゴ・カブス

4億ドル(約600億円)を支払えるか

もちろん、イエスだ。

入札競争に勝てるか

つい最近、新監督に4,000万ドル(約60億円)を費やしたばかりだが、それでもイエスと言える。

10シーズン強豪でいられるか

このチームは上昇傾向にある。それは間違いない。しかし、どのチームが王朝を築くかを探ることは難しい。それはカブスのファンなら誰でも知っている。2015年にナショナル・リーグ・チャンピオンシップ・シリーズへ進出し、2016年にはワールドシリーズ制覇を果たした。あの頃はカブス王朝の始まりかと思われたが、その後は何もかもが上手くいかなくなった。

大谷獲得のチャンス

カブスがこのオフシーズンに大きな動きを見せたとしても(クレイグ・カウンセル監督を奪い取ったこと以外に)、驚くべきことではない。しかし、大谷を獲得するよりも、フアン・ソトをトレード獲得して長期契約を結ぶなどの方が可能性は大きいかもしれない。
 

Adley Rutschman and Gunnar Henderson
(Getty Images)

⑧:ボルチモア・オリオールズ

4億ドル(約600億円)を支払えるか

もちろん、イエスだ。

入札競争に勝てるか

5年間ほど目立った出費をしていない。資金力はあるだろうが、それを使うかどうかは疑わしい。

10シーズン強豪でいられるか

オリオールズは次の10年でトップを狙える数少ないチームのひとつだ。ブレーブスには及ばなくても、レンジャーズ、ドジャース、マリナーズらと同じレベルにある。最低でもあと6,7年、アドリー・ラッチマン、グンナー・ヘンダーソン、ジャクソン・ホリデイら上位打線に大谷が加わり、彼ら若きスターたちが大谷と毎日接することによって、どれだけ成長するか。そして、2025年以降に大谷が先発ローテーションの1番手を務めることを想像してほしい。

大谷獲得のチャンス

スポーツベッティングによると、そのチャンスは大きくない。しかし、これは明るい将来を目指すチームにとっては千載一遇のチャンスなのだ。大谷にオファーを出さないという選択は考えられない。

⑨:セントルイス・カージナルス

4億ドル(約600億円)を支払えるか

もちろん、イエスだ。

入札競争に勝てるか

もしそうなるとしたら、驚きである。

10シーズン強豪でいられるか

間違いなく2023年はカージナルスにとって悲劇だったが、チーム再建が必要という状況ではない。新人獲得と育成の面では、カージナルスはすでに何人もの選手を昇格させている。ジョーダン・ウォーカー、ノーラン・ゴーマン、メイシン・ウィンらである。他にも昇格を目前としたビクター・スコット、イヴァン・ヘレラ、ティンク・ヒエン、ゴードン・グレーセフォらと多士済々だ。

2023年は何かの間違いであって、これがチームの実力ではないと信じていい理由は多くある。加えて、球団経営陣はこのオフシーズンに大規模な補強を行うことを言及している。先発ローテーションはとくに重要である。もちろん大谷は2024年には投手としては貢献できないが、苛立つファンも大谷がやってくれば満足するだろう。

大谷獲得のチャンス

あまり大きくない。絶望と呼んでもよいかもしれない。カージナルスにチャンスがあるとすれば、それは大谷がこのチームでプレイすることを望み、他のチームよりも少ないオファー額を受け入れるかどうかにかかっている。

大谷がその望みを持つとすれば、その理由は何だろうか。第一に、WBC日本代表でチームメイトだったラーズ・ヌートバーの存在が挙げられる。彼らはこのオフシーズンも付き合いが続いているようだ。そしてアルバート・プホルスの記憶もある。エンゼルスでの最後の数年は惨めであったが、カージナルスに復帰した後の生き返ったような活躍と通算700号本塁打達成は強烈な印象を残した。大谷も覚えているはずだ。さらに言えば、このチームは2023年こそ不振だったが、2000年以降に16回プレーオフに進出し、ワールドシリーズを2回制覇しているのだ。

⑩:ボストン・レッドソックス

4億ドル(約600億円)を支払えるか

もちろん、イエスだ。

入札競争に勝てるか

もちろん、イエスだ。もしオーナーが再び大金を使うことを決めたならば、ではあるが。

10シーズン強豪でいられるか

この組織には数多くの優れた才能が潜んでいる。既にメジャー昇格を果たした選手も(トリストン・カサス、セダン・ラファエラ、その他)、これから昇格を目指す選手(マルセロ・メイヤー、カイル・ティール、その他)もいる。このチーム最大の問題は投手力にあるが、大谷はその救世主にはなれない。なにしろ、直近4シーズンのうち最下位で終わったことが3回という惨状である。世界的アイコンと契約をするということになれば、それはレッドソックスがもう一度最高レベルで競う準備を進めているという証拠にはなる。

大谷獲得のチャンス

その噂はあるが、大谷がレッドソックスを必要とするよりはるかに強く、レッドソックスが大谷を必要としているようにしか見えない。

⑪:サンフランシスコ・ジャイアンツ

4億ドル(約600億円)を支払えるか

もちろん、イエスだ。 

入札競争に勝てるか

昨年のオフシーズンでアーロン・ジャッジとカルロス・コレアの獲得に動いたことで、このチームが大物選手の獲得に並々ならぬ意欲を持っていることは明らかだ。もっとも、この2人を金額以外の理由で獲得できなかったのだが。

10シーズン強豪でいられるか

それがカギとなる要素だ。不確定要素が多すぎる。大谷のようなフリーエージェント選手を説得するには、あともう1年待った方がよいかもしれない。ボブ・メルビンを新監督に迎え、挽回に成功すればの話になる。

大谷獲得のチャンス

ジャイアンツのファンが望むほどは大きくない。

⑫:トロント・ブルージェイズ

4億ドル(約600億円)を支払えるか

もちろん、イエスだ。

入札競争に勝てるか

疑わしい。

10シーズン強豪でいられるか

おそらくイエスだが、確信を持ってそう言い切るには早過ぎる。ボー・ビシェットとブラディミール・ゲレーロ・ジュニアが次の10年もこのチームに留まるだろうか。この2人の右の強打者の間に大谷を加えた打線は見てみたいものだが。

大谷獲得のチャンス

それほど大きくはない。

⑬:サンディエゴ・パドレス

4億ドル(約600億円)を支払えるか

もちろん、イエスだ。

入札競争に勝てるか

おそらくイエスだが、疑問符がつく。

10シーズン強豪でいられるか

その予想は難しい。このチームは2023年シーズンを圧倒的な戦力で迎えたはずだが、アメリカン・リーグ西地区でもワイルドカード枠でも下位に落ちた。プレーオフ進出を逃すとは信じられない陣容だった。フアン・ソトのような大物獲得のために多くの有望株選手を放出せざるを得なかったが、ファーム・システムはまだ層が厚い。

大谷獲得のチャンス

このチームがソトをどうするかにかかっている。もしソトと長期契約を望むのであれば、4億ドル(約600億円)は最低でも必要なので、大谷獲得は不可能になる。もしソトをトレード放出し、代わりに若い有望株選手を取り戻したとすれば、それもオフシーズンの早い時期にそれができたのなら話は大きく違ってくる。その場合の最大の障壁はパドレスがワールドシリーズ制覇に全力を尽くしていると大谷を説得できるかどうかになるだろう。

⑭:ヒューストン・アストロズ

4億ドル(約600億円)を支払えるか

もちろん、イエスだ。

入札競争に勝てるか

おそらくイエスだ。

10シーズン強豪でいられるか

このチームが安定した成績を残していることは明らかだ。アメリカン・リーグ・チャンピオンシップ・シリーズに7年連続で進出し、ワールドシリーズを2回制覇しているのだから。しかし、アストロズは曲がり角にさしかかっている。

ファーム・システムの評価はどの分野においても最低に近い。ジャスティン・バーランダーを呼び戻すために、ドリュー・ギルバートとライアン・クリフォードら有望株選手をトレード放出する前からのことである。ホセ・アルトゥーベとアレックス・ブレグマンはチーム生え抜きの内野手だが、2024年シーズン終了後にフリーエージェントの資格を得る。この2人が長期契約を結ばない限りは、大谷がアストロズと契約することは考えにくい。

大谷獲得のチャンス

可能性は低い。

⑮:ニューヨーク・ヤンキース

4億ドル(約600億円)を支払えるか

もちろん、イエスだ。

入札競争に勝てるか、あるいは勝とうとするか

ジョージ・スタインブレナーが帰ってくればイエスだ。

10シーズン強豪でいられるか

多分、それはない。ゲリット・コールとアーロン・ジャッジがいるが、この2人がいなくなった後はどうなるだろうか。

大谷獲得のチャンス

オッズメーカーたちはヤンキースをトップ5内に留めたがる。だから、このリストに入れた。しかし筆者自身は、もしヤンキースが大谷を射止めたのなら非常に驚くだろう。

原文: Shohei Ohtani free agency: Ranking the top 15 contenders to sign the generational superstar
翻訳:角谷剛

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著者
Ryan Fagan Photo

Ryan Fagan, the national MLB writer for The Sporting News, has been a Baseball Hall of Fame voter since 2016. He also dabbles in college hoops and other sports. And, yeah, he has way too many junk wax baseball cards.