10月2日にさいたまスーパーアリーナ（埼玉県さいたま市）で開催された『NBAジャパンゲームズ2022』（NBA Japan Games 2022 presented by Rakuten & NISSAN）の第2戦は、ゴールデンステイト・ウォリアーズが104-95でワシントン・ウィザーズに勝利した。
以下、プレシーズンゲームで2連勝したウォリアーズのスティーブ・カーHCの試合後の記者会見から、質疑応答の抜粋をお届けする。
「この日本遠征は私たちにとって非常に大きな意味がありました」
――ルーキーのパトリック・ボールドウィンJr.が17分間の出場で12得点、6リバウンドと大活躍しました。
カーHC：彼は素晴らしいバスケットボール選手です。プレイのことをよく理解していますし、パスもシュートも攻守の切り替えも上手いです。大学時代は怪我で苦しみましたが、高校時代から素晴らしい選手でした。夏の間も良いトレーニングをしたとコーチから聞いていましたし、実際にトレーニングキャンプで彼の仕上がり具合を見て感心させられました。
――アメリカ帰国後の予定は？
カーHC：帰国した日は1日オフにします。次のプレシーズンゲームまで1週間ありますが、それまでに3〜4日は練習日にしたいので、もう1日ぐらいはオフを作れるかもしれません。（日本遠征があった）今年は通常とは違う日程になるので、選手のコンディション調整をしながらスケジュールを組み立てます。
――今回の日本遠征は選手同士の絆をさらに深める良い機会になったのでは？
カーHC：この日本遠征は私たちにとって非常に大きな意味がありました。チームディナーや様々なイベントを通じて、チームの全員が特別な体験を共有し、一体感を強めることができました。日本の素晴らしい文化に触れることができたおかげで、今シーズンは良いスタートを切れそうです。
――ベテラン選手が若手選手に声をかけるシーンが多く見られましたが、そういった選手同士の良好な関係はどのようにして生まれたのでしょうか？
カーHC：そういった関係性は選手個々の人間性から生まれています。ベテラン選手は若手選手に良い助言を与えたいと考えていますし、若手選手はベテラン選手の助言を聞いてNBAで成功したいと考えています。選手全員が人間として素晴らしいからこそ、そういった良好な関係が生まれるのだと思います。
――ウォリアーズは3ポイントショットを武器にしていますが、それはカーHC自身が現役時代に3Pが得意だったことも関係しているのでしょうか？
カーHC：3Pは私たちにとって重要な武器の一つです。チームには世界有数の3ポイントシューターが数名いますから、彼らがフリーでシュートを打てるようなスペースを作るオフェンスの組み立てをしています。指揮をするのが楽しいチームです。
――ウォリアーズのロスターに入れたい日本人選手はいますか？
カーHC：今私が誰かの名前を口にしたら、タンパリング（不正に選手を勧誘すること）でリーグから罰せられてしまうので個人名を挙げることは避けますが（笑）、日本人選手のプレイを見るのは楽しいです。Bリーグも盛り上がっています。NBAジャパンゲームズのような機会が今以上に増えたら、より多くの日本の子どもたちがNBAの試合に触れることができるので、日本人選手の育成もさらに加速するはずです。そうなれば、今のように2〜3人の選手だけではなく、10人ぐらいの日本人選手が同時期にNBAで活躍する時代が来るはずです。
（会見終了後）
カーHC：最後になりますが、日本の全てのNBAファンのみなさんに感謝したいと思います。どこに行っても温かく迎え入れてもらえたので、私たちは本当に素晴らしい時間を過ごしました。ありがとうございました。
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