ラグビーとアメフト、形は似ているが中身は全く異なり、それぞれがアツい試合を繰り広げる魅力的なスポーツだ。ラグビーとアメフトで異なるポイントは以下の4つがある。
- ルール
- 反則
- ユニフォーム
- ボール
ラグビーとアメフトの違いを知ることで、試合を観るのが一層楽しくなるので、どちらか観戦しようと考えている人は、ぜひ一読してみてほしい。
【目次】
- ラグビーとアメフトの違い①:ルールの違い
- ラグビーとアメフトの違い②:反則の違い
- ラグビーとアメフトの違い③:選手のユニフォーム・防具の違い
- ラグビーとアメフトの違い④:ボールの違い
- ラグビーとアメフトの違い⑤:発祥・歴史の違い
ラグビーとアメフトの違い①:ルール
ルールの違いについて、以下5項目をまとめた。人数や選手交代、試合時間などに差がある。
ラグビー | アメフト | |
試合人数 | 15人 | 11人 |
選手交代 | 8人まで | 制限なし |
試合時間 | 80分(40分×2) | 60分(15分×4) |
得点方法 | トライ(コンバージョンキック):5点+2点 ドロップゴール、ペナルティーゴール:3点 | タッチダウン(エクストラポイント):6点+1点or2点 フィールドゴール:3点 |
ハドル※ | なし | あり |
トライは、相手チームのゴールエリアに持ち込み、地面につけると得点となる。一方タッチダウンは、ゴールエリアにボールを持ち込めば得点となる。地面に着地させる必要があるのがラグビーと覚えるとよい。
ラグビーのドロップゴール・ペナルティーゴールと、アメフトのフィールドゴールはどちらもキックでの得点方法。相手のゴールエリアにあるポストの間に一定以上の高さで通すと得点となる。プレイ中、選手の判断で蹴れるのがドロップゴール。またペナルティーゴールは、相手の反則によってその場からキックで3点を狙える。一方、フィールドゴールはプレイ前に専用の隊形にセットして蹴る。
ハドルとはプレイ開始前にフィールド上の選手だけが集まること。次のプレイの決定や、情報確認を行う。
ラグビーとアメフトの違い②:反則
反則について、まずは押さえてほしいポイントを2つ挙げる。攻撃時のパスと、守備時のブロックだ。
ラグビー | アメフト | |
パス | 前パスNG | 一度だけなら前パスOK |
ブロック(タックル) | ボールを持った選手以外NG | 誰をブロックしてもOK |
ラグビーでは前に投げるパスはNG。後ろか真横にしか投げられないが、回数に決まりはない。一方、アメフトでは一度だけ前方にパスを投げてもよい。アメフトでも、ボールを真横か後ろに投げても構わないが、その場合、ボールはルーズボール(どちらの所有でもないボール)となるので、リスクがある。
ラグビーでは「ボールを持った選手にのみ」タックル(コンタクトプレー)が許されている。それ以外の選手にタックルをした場合、反則となる。一方アメフトでは、ボールを持っていない選手に対してもコンタクト(ブロック)が可能だ。ボールを持つ選手を、タックルから守るためにぶつかるのがブロックとなる。
反則の違いは、ユニフォームや防具にも差を生んでいる。
ラグビーとアメフトの違い③:選手のユニフォーム・防具
ラグビーと違い、アメフトはボールを持っていない選手同士のぶつかり合いが起きる。そのため、怪我の発生率が高い。危険度から、アメフトでは防具が義務となっている。
ラグビー | アメフト | |
ユニフォーム | 半袖半ズボン | 全身のパッドを覆うジャージ |
頭部の防具 | ヘッドセット:任意 / マウスピース:任意 | ヘルメット:必須 / マウスピース:必須 |
その他防具 | 任意でショルダーパッドの利用が可能 | 全身をパッドで覆う義務あり |
一番わかりやすいのはヘルメットと布の多さ。
- ヘルメットをしていない
- 肌の露出が多い
この2点がラグビーのユニフォームの特徴だ。アメフトでは、肩や足、お尻にパッドを入れるのが義務となっている。そのため、それらを覆うためにジャージの面積が広い。
ラグビーとアメフトの違い④:ボール
ラグビーボールとアメフトボール。どちらも楕円のため、一見見分けがつかない。よく比べてみると、ラグビーボールの方が大きい。
見た目では2点、サイズの規格では4点の差がある。まずは見た目の2点で判別できればよい。
ラグビーボール | アメフトボール | |
【見た目】 | ||
公式試合ボールの色 | 白 | 茶色 |
レース(白い縫い目) | なくても可 | 必須 |
【規格】 | ||
重さ | 410~460g | 397~425g |
周囲(長い方) | 740~770mm | 705~724mm |
周囲(短い方) | 580~620mm | 527~540mm |
素材 | 合成皮革 | 本革 |
参照:2019年版ワールドラグビー競技規則、2019年度公式規則より抜粋
レースとは、楕円の真ん中にある白いラインのこと。前にボールを投げること(フォワードパス)ができるアメフトでは、投げやすさのために必須である。また、ラグビーボールは先端が丸いが、アメフトのボールは、パスを投げやすくするために、先端がやや尖っている。
ラグビーとアメフトの違い⑤:発祥・歴史
ラグビーはイギリスが発祥の地だ。アメフトは、アメリカンフットボールの名の通り、アメリカが発祥の地。ラグビーがアメリカに伝わり、アメフトが成立したとされる。いずれも起源はイギリスのフットボールに持つ。競技の生まれから、アメフトが最も新しい競技だ。
ラグビー | アメフト | |
発祥地 | イギリス | アメリカ |
歴史 | 1871年にイングランドでラグビーユニオンが設立 | 1906年にフォワードパスがOKとなる |
ボールの形状やフィールドなどが似ているのも、アメフトがラグビーから派生したスポーツだからである。
違いを知ることでラグビー/アメフト観戦がもっと楽しくなる!
ラグビーとアメフトの違いについて最期にもう一度まとめる。
初心者の一番見分けがつきやすいのはユニフォームや試合時間、反則の項目だ。
ラグビー | アメフト | |
試合時間 | 長い(40分×2) | 短い(15分×4) |
反則 | 前パスNG / ボール保持者以外へのタックルNG | 前パスOK(1度だけ)/ 誰でもブロックが可能 |
ユニフォーム | 必須の防具はなし | ヘルメットやパッドなど複数の防具の義務あり |
ボール | 白くて大きい | 茶色くて小さい |
発祥と歴史 | イギリス発祥(1871年) | アメリカ発祥(1906年) |
違いを知って、ラグビー、アメフト双方の試合を楽しもう。
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