【MLB】大谷翔平を加えたドジャースの2024年ラインアップ最速予想|ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンらスター選手が勢揃いする強力打線

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Mookie Betts, Shohei Ohtani, Freddie Freeman
(Getty Images)

ドジャースが優れたチームであることは疑いようがない。2017年、2018年とワールドシリーズに進出し、2020年にはワールドシリーズを制覇している。また、この2年間は3人のリーグMVPがロスターに名を連ねている。こんなトリオを揃えているチームは他にまずないだろう。

そのドジャースに、米国時間12月9日の土曜日、2度のリーグMVPに輝いた大谷翔平が10年7億ドル(約1015億円。1ドル=145円換算)という破格の契約で加わった。すでにリーグ屈指の破壊力を誇る打線に、彼のパワフルかつ辛抱強いバッティングが加わる。

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ただ、2024年シーズンに大谷が存在感を発揮できる場はこの打線のみだ。トミージョン手術を受けたため、大谷が来シーズンのマウンドに上がることはない。もちろん、2025年にはマウンドで復活劇をみせるとドジャースは期待している。また、これまで通り、大谷は守備につくことはなく、指名打者を務めることになるだろう。

今でさえ相手投手にとっては頭の痛いドジャースのラインアップにあって、大谷はさらに悩ましい存在となりそうだ。

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ここでは、ドジャースの2024年シーズンのラインアップをいち早く予想するとともに、大谷加入がチームにもたらす効果を検証していく。

ドジャースの2024年ラインアップ予想

タレント揃いのチームだけに、デイブ・ロバーツ監督はラインナップを組むのに苦労したことはないだろう。ただ、今回のようなMVPトリオを抱えるのは、ロバーツ監督にとっても初のはず。2024年開幕時に想定されるドジャースのラインアップは以下の通りだ。

  1. ムーキー・ベッツ(二塁)
  2. 大谷翔平(指名打者)
  3. フレディ・フリーマン(一塁)
  4. ウィル・スミス(捕手)
  5. マックス・マンシー(三塁)
  6. ジェームズ・アウトマン(中堅)
  7. クリス・テイラー(左翼)
  8. ジェイソン・ヘイワード(右翼)
  9. ギャビン・ラックス(遊撃)

2023年を振り返ると、下位打線には調子の波があったものの、タレント揃いの上位打線が攻撃を牽引した。

この先、ドジャースにはまだ補強する時間は残されている。しかし2023年シーズン終盤にジェームズ・アウトマンが見せた活躍、間近に迫ったギャビン・ラックスの復帰、さらには大谷への巨額の投資という要素を考えれば、来シーズンの開幕はほぼこの選手たちで迎えると言っていいだろう。

ちなみにこのオフ、ドジャースは早々にマンシーと2年の契約延長を交わし、11月にはヘイワードとの再契約もまとめている。

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大谷翔平がドジャースのラインアップにもたらすもの

ドジャースは2025年以降、大谷が投手として復帰することを期待している。が、2024年に関しては大谷に期待できるのは打者としての活躍のみ。それがどれだけのプラスになるだろうか。

打者としてのだけの大谷に年7000万ドル(約101億5000万円)の価値があるかどうかはわからない、だが、ドジャースがリーグ屈指の好打者を手に入れたことは事実だ。2度のリーグMVPに輝いた大谷は過去3シーズン平均で41.3本塁打をマーク、そのパワーには疑問の余地はないだろう。

ホームラン以外の数字も大谷は年々改善してきた。2021年のMVPシーズン、大谷の三振率は29.6%だったが、2022年には24.1%、2023年には23.8%と年々向上している。また、大谷は粘り強くもなっている。2023年には自己ベストの出塁率(.412)、打率(.304)を記録した。

大谷のバッティングにおいて、最も魅力的な要素はそのパワーだが、この3シーズンのスタッツからは、大谷の選球眼により磨きがかかっていることがが見て取れる。

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エンゼルスのラインアップなら、対峙する相手投手は大谷との勝負を避けることもできた。仮にマイク・トラウトが万全であったとしても、この二人を避ければ、かなり分のいい勝負を挑むことができた。だが、来年のドジャースのラインアップでは上位打者3人が万全だとそうはいかない。大谷との勝負を避けても、自己ベストのシーズン211安打を放ち、殿堂入りが見込まれるフリーマンが待ち構えている。一番打者のベッツもまた、2023年にはMVPに値する活躍を見せた選手だ。そしてクリーンナップに控えるウィル・スミスはメジャー屈指の打撃力を持つキャッチャーだ。

大谷にとって、このラインアップはどれだけのプラスになるだろうか。フアン・ソトを例に考えてみよう。2023年、パドレスは、相手投手が辛抱強いバッティングを見せるソトとの勝負を避けることが危険となるようなラインアップを作り上げた。フェルナンド・タティスJr.の出場停止が明ける前、シーズン序盤の3週間でのソトの打率は.190、出塁率は.790に過ぎなかった。ところがタティスが復帰し、パドレスの一番打者に返り咲くとソトも復活。残りのシーズンは打率.285、31本塁打を放ち、出塁率は.948と調子を上げ、自己最多のホームラン数を記録した。

パドレスのシーズンは決してプラン通りとは行かなかったが、それはソトのせいではない。ベッツとフリーマンが万全の状態で出場を続ければ、大谷はこれまで以上のチャンスを手にすることになるだろう。

この記事はスポーティングニュース国際版の記事を翻訳し、日本向けに一部編集を加えたものとなります。
翻訳:石山修二(スポーティングニュース日本版)

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著者
Dan Treacy Photo

Dan Treacy is a content producer for Sporting News.

石山修二 Shuji Ishiyama Photo

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター